新車両検討部会

平成29年4月28日現在

部会名 新車両検討部会
テーマ 地域内の移動手段の選択肢拡大に向けた新たな交通モードの導入検討
部会長 東京大学 堀 洋一教授

昨年度までの主たる活動内容

1.電気自動車と走行中ワイヤレス充電システム
  • 走行中充電システムの大きな課題の一つはコストである。そこで、コイルに使われるコストの大部分を占めるフェライトと共振コンデンサをできる限り減らすことが求められていた。
    そこで、根本的に設計を変更し、従来の波長を無視した集中定数を用いた設計理論ではなく、分布定数を用いた設計理論を用いてコイルの設計と製作を行った。結果、フェライトと共振コンデンサを一切使わない、フェライトレス・コンデンサレスコイルの開発を行った(図1)。
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    図1 フェライトレス・コンデンサレスコイル

  • 走行中充電システムへの大電力化の基礎実験を行った(図2左)。昨年までは50W以下で行っていた基礎実験であるが、大容量化し1.6kWの走行中給電の実験に成功している。
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    図2 走行中給電の基礎実験装置

2.柏の葉キャンパスタウンを舞台にしたモビリティーシステムの検討
  • 柏の葉周辺での2人乗り車両での社会実験をさらに推進するため、2016年に2人乗り車両を新たに2台製作した。この車両を用いて、東京大学柏キャンパスの一般公開で構内試乗会を行ったところ好評を博した。上記車両は、2016年度内に公道走行認定を取得する見込みである(図3、図4)。また、超小型モビリティ車両の事故時被害性を減少させるための基礎的検討を行い、見通しの悪い交差点での超小型モビリティ車両と交差車両の衝突を回避できる条件を定量的に求めた。
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    図3 製作した2人乗り車両

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    図4 東大柏キャンパス一般公開での構内試乗の様子

今年度の活動計画(案)

1.超小型電気自動車とワイヤレス充電システム
「走行中」給電または充電システムの「実車走行試験」設備を用いた研究開発を行う。具体的には、従来から行っている原理的なコイルやパワエレ回路の開発に加え、柏キャンパス内に走行中ワイヤレス給電路を製作し(図5)、更なる大容量化などを行い、ワイヤレス給電方式の比較検討や地上設備、車上設備に必要とされるハードウェアや制御技術の研究開発を行う予定である。
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図5 走行中ワイヤレス給電路(写真の左の方の建物前)

2. 柏の葉キャンパスタウンを舞台にしたモビリティーシステムの社会実証実験
(1)上記の試作車両の公道走行認定を取り、柏の葉地域周辺の実験協力者を得て一定期間の試乗実験を行う。
(2) 2016年度の自動事故回避・高度運転支援方策の検討をさらに進める。